Q.担当している仕事について教えてください

私は創業時からのメンバーで、代表の上野さんとは前職の印刷会社時代から一緒に働き、「U-NEXUS」を立ち上げました。4人で始めた小さな会社だったため、当初から一人ひとりがシステム開発者であり、開発業務も最初から最後まで一人で担当。スケジュールもそれぞれが自分で管理し、現在は基本的にリモートで働いています。

ただ、一人で作業をしているとどうしてもうまくいかないことが出てきて、乗り切るのが難しい場合があります。そこで、定期的にスタッフの意見を聞いて一緒に考えるディスカッションも行っています。大規模な会社ですと、システム開発はチームで分担して作業することが多いと思いますが、当社が使っているFileMakerというツールは一人で組み立てられ、小さな開発サイクルで回すことができます。

開発の流れとしては、最初に上野さんや横田さんがお客さまから話を聞き、その後、システムの詳細を詰めていくところから私が入って直接ご要望や改善したい業務の話をお聞きします。そして、設計から開発まで全ての流れを担当します。システムの規模にもよりますが、受注から納品までは1ヵ月から半年ほど。当社の開発は中小企業向けで大きなシステムではないので、まずはプロトタイプを作ってお客さまに使用していただき、動く感覚を掴んでいただいて、そこから要望を受けて修正していくサイクルの早い開発です。

  

Q.入社のきっかけは?

出身は神奈川県横浜市で、長野市に移住したのは20年以上前。昔から自然が好きで、キャンプや山登り、バイクツーリックなどで長野によく来ており、自然の豊かな場所に住みたいと20代後半に移住しました。

システム開発の仕事については、もともと学生時代にパソコンを使ったゲームの自作が流行っていたこともあり、大学でプログラミングを勉強。卒業後はIT企業に就職し、長野市に移住後もIT系の会社で働きました。その後、上野さんが代表を務めていた印刷会社に転職。当時はITバブルといわれる時代の中、新設された情報システム部門でITを使って電算や情報共有の仕組みを構築しました。そして、ホームページを作って売上を伸ばしていく企業が多いことから、社内でもちょうどWebを学びながらホームページの制作を始めていたところ、印刷会社が廃業に。それでも私たちが進んでいるITの方向性は間違っていないと考えた同じ志を持った仲間が集まって「U-NEXUS」が誕生しました。廃業は残念でしたが、今まで勉強してきたことが生かせるチャンスだと感じました。

  

Q.仕事をするうえで心がけていること、大切にしていることを教えてください

コロナ禍によってほぼリモートワークになったので、作業効率の良し悪しは自分次第。だからこそ、集中力が続くような働き方を心がけています。具体的にはマラソンが趣味なので、体を動かしながら仕事をするバランスを取っています。リモートワーク以前は通勤前の早朝4時に起きて毎日10kmほど走っていましたが、今は出勤時間を気にすることがなくなり、自分が心地よいと感じる時間にランニングの時間を確保できるようになりました。

  

Q.仕事のやりがいや醍醐味、面白さは?

データ活用がどんな職業でも身近になってきた中で、実際にシステムを導入し、シンプルに「便利になった」とか「助かった」いう声をお客さまから直接聞けるのはやりがいです。当社は他社の下請けや他のシステム会社の依頼による開発は一切なく、実際にお客さまから直に困り事や要望を聞いている分、感謝の言葉は大きな励みになります。

特に印象に残っている開発は、当社の創業後、最初に手がけたシステムです。FileMakerをまだあまり知らない中で、東京の会社からシステム開発を受注し、そもそも完成できるかというレベルだったことからバグなどもあってなかなか安定しませんでした。しかし、逐一状況などを説明し、上野さんが都内の会社まで出向いて要望を吸い上げ、すぐに対応してまた説明し…ということを皆で繰り返し、最終的には無事に納品できました。その後、同社からは継続的に別のシステムなども受注し、さらに他社に紹介してくださったりと、つながりが生まれたことも印象に残っています。

  

Q.長野で働く魅力は?

子どもが2人いますが、幼少期は自然の豊かな場所にいろいろと遊びにいきました。自然に囲まれた遊び場がたくさんある環境の中、楽しく子育て期間を送ることができたと実感しています。

  

Q.今後の目標・展望

これから入社する新しい技術を持った若い人たちと切磋琢磨して成長していきたいと思っています。自分の子どもたちを見ていても、生まれたときからスマートフォンが身近にある世代は考え方が私たちと違うため、すごく刺激になりますし、驚きのある新しいものをお客さまに提供できる可能性の広がりを感じます。そうした人たちと一緒に働けたらうれしいです。

特に最近はAIやChatGPTなど話題のサービスが使えるシステムが開発されているので、それらを活用し、業務の効率化だけでなく、使っていて楽しくなるようなシステムも開発できたら、ますます開発者としても使い手もモチベーションが上がるだろうと感じています。

また、上野さんは現在、デザイン思考を取り入れたコンサルティング業務をさまざまな企業や自治体に広めていますが、その流れと私たちが今までやり続けているシステム開発やITの活用による業務支援が結びつき、また違った業態のビジネスが生まれたらいいなと感じています。

Q.U-NEXUSで働くことに興味がある方へのメッセージ、アドバイスをお願いします

システム開発は個々の仕事ではありますが、チームプレイでもあるため、仕事を楽しめる人、自分自身を楽しませることができる人であれば、周囲に良い影響を与えてくれると感じています。一緒に働いていて楽しく前向きになれる方、いろいろな人の意見を聞いて行動できる方と仕事ができたらうれしいです。実際、社内は人の意見を聞き、一緒に考えてくれるメンバーばかりです。

また、システム開発は他社の下請けが多く、お客さまの話を直接聞いて開発する機会は少ないのですが、当社はお客さまが実際にどういった仕事をしているのか、何に困っているのかという、システム化以前の話題から入り、業務改善を提案できます。そのため、例えばシステムを開発せずにEXCELで対応できる場合は、開発しないという提案をすることも。お客さまと身近に接し、システムや情報を提供して喜びの声を聞ける、全ての流れを体験することができるのが魅力です。もちろん大変な面もありますが、やりがいは十分。貴重な経験値を積める環境で、ぜひ力を発揮してください。