U-NEXUSでは、イノベーション創出のための「デザイン思考」に関するトレーニングやコンサルティングを提供しています。ユーザーや顧客の体験に着目して、新しいサービスや価値を生み出したい方、イノベーション創出のための発想法に関心を持たれている方、共創型の組織風土に変えていきたい方にオススメです。




◆ デザイン思考とは?

2018年5月経済産業省・特許庁は、デザインによる我が国企業の競争力強化に向け「デザイン経営」宣言として報告書をとりまと めました。その中で「デザイン経営」を実践する企業とそうでない企業では、4倍もの利益差があるという驚くべきデータが紹介されています。

この「デザイン経営」の背景にある考え方・具体的な方法論 が「デザイン思考」です。

「デザイン思考」は、人への共感を起点に発想する「人間中心」の思考法であり、製造・販売側の目線ではなく「顧客中心」に考えを練り上げます。その適用範囲は広く、あらゆる業界のビジネスに応用可能です。

アップル、グーグルをはじめ、GE,ジョンソン・エンド・ジョンソンなどの海外企業から、国内ではトヨタ、ソニー、日立製作所、富士通などの老舗企業までもが導入を進めており、中小企業経営者の間でも関心が高まっています。


5年で1.3兆円から2.6兆円へ


デザイン思考とは文字通り、優秀なデザイナーやクリエイターの思考法を参考に、人が本来持つ創造性を引き出し、新しい価値を創造するためのイノベーションプロセスです。全てのプロセスをチームで進めていくことから、ここ最近は、組織変革の方法としても活用する企業が増えています。

このデザイン思考を組織文化にできたIT業界の巨人、ドイツのSAP社はデザイン思考を社内に導入してからたった5年で売上を1.3兆円から2.6兆円へと2倍にしました。

社員数が数十人・数百人の企業でも長年染み付いてきた企業文化を変えることは難しいというのに、これだけの大企業の文化を変えるのがどれだけ大変なことでしょう。

この巨大企業の組織文化をたったの5年で変革し、売上規模を2倍に引き揚げたその原動力、それこそが「デザイン思考」です。

デザイン思考は、マーケットデータやテクノロジーと言った無味乾燥的な情報ではなく、 あくまでも生身の「人」への共感を起点に発想します。

こんにちは。デザイン思考上級ファシリテーターの上野敏良と申します。

私は現在、創業10周年のITベンチャーの経営者という顔を持ちつつ、同時にデザイン思考の上級ファシリテーターとして、産官学と幅広く講演やワークショップの支援を行っています。

私がこの「デザイン思考」を知ったのは、自分自身が会社を立ち上げて間もない頃でした。

弊社の創業精神は、「新しい価値を創造する」です。

単に人が集まった集合体ではなく、一人ひとりの「個性」「強み」「知識」「知恵」を最大限に引き出し、掛け合わせることで、新しい価値創造に繋がる結合体になっていきたい、そして「新しい価値の創造を通して、世の中の役に立つ」という決意が込められています。

昔から企画することが大好きで、アイデアに自信はありました。

しかし、実のところ、スピリットはあれど、優れたアイデアを生み出す方法は持ち合わせていませんでした。

そんなある日、友人から誘われて、以下のビデオ講座を見ながら3人で「デザイン思考」なるものを体験したのが最初の出会いでした。




◆ デザイン思考家になるための90分集中講座 -スタンフォード大学 d.school教室-




今思えば、デザイン思考について誰も知っている人がいない中、このビデオだけでよくやったものだと懐かしく振り返っています。改めて、友人の行動力に感謝です。

この出会いがキッカケとなり、一般社団法人デザイン思考研究所(現:アイリーニ・マネジメント・スクール)の存在を知り、デザイン思考マスタークラスを受講しました。

この時に「そうか、新しい価値づくり、イノベーションって、こうやって創るんだ!」と激しく感動したことが今でも忘れられません。

チームメンバーにも恵まれ、本当に素晴らしい体験となりました。

その後、何としてもこのマインドセットとスキルセットを自分のものにしたいと思い、最終的には合計3回受講しました。さすがに3回も受講すると、代表やスタッフと仲良くなり、気づいたらクラスのアシスタントをさせてもらうことになり、最終的には教える側に立っていました。

現在は、同スクールのアドバイザー兼デザイン思考上級ファシリテーターを務めています。

「好きこそ物の上手なれ」という言葉がありますが、正に、この言葉の通りになりました。

その後もデザイン思考への探究心が高まり、2017年には「シリコンバレー起業家研修プログラム」に参加し、本場スタンフォード大学のd.schoolの視察と現地でデザイン思考の研修を受けました。翌年の2018年には、友人とシリコンバレーツアーを企画し、日本から中小企業の経営者をお連れして、起業の聖地といわれている Plug and Play(Googleが創業当時に入居していた場所として有名)で今度は自分がデザイン思考のワークショップの講師をするという体験をしました。

こうした経験を経て、私もこのデザイン思考を日本に広めたい、デザイン思考を通して新たな未来づくり、価値づくりを生み出す場づくり、人づくり、組織づくりに貢献したいとの思いが強くなって行きました。

もちろん、デザイン思考をやれば必ずイノベーションを起こせるという訳ではありませんが、VUCAな時代(予測困難な時代)を生き抜くため、そして、旧態依然の組織体質に変革を起こすためには必要な思考プロセスであり、変革を進めるためにはとても効果的な手法です。

「これまでのマンネリ化を打破したい」

「人中心・ユーザー起点のビジネスがしたい」

「顧客志向を根付かせたい」

「クライアントに新しい価値を提供したい」

新しい商品やサービスを開発したい」

「新しい顧客を創造したい」

「イノベーションを起こしたい」

など、組織に新しい行動をもたらしたいと危機感を持つ方々にとっては、とても有効なマインドセットであり、スキルセットです。




◆ デザイン思考をテーマにした講演とワークショップの様子



当方では、東京都をはじめ、県庁や政令指定都市をはじめとする地方自治体、商工会議所などの団体、大学や高校、そして中小零細企業から大企業まで、産学官と幅広く講演およびワークショップを開催しています。

以下でその一部をご紹介します。




地域の未来を考えるワークショップ

地域の未来を考えるワークショップ


1ヶ月に渡って開催され、合計15時間+実地活動を伴うデザイン思考を用いたワークショップです。

浜松市役所、浜松医科大学、静岡大学、地元大企業、学生などなど、様々な背景の方々があつまりチームをつくり、実際に浜松市民にインタビューなどをし、未来を考えるワークショップとなりました。

コロナ禍でもこうしてオンラインで開催しています。




松川町でのデザイン思考ワークショップ

松川町でのデザイン思考ワークショップ

松川町でのデザイン思考ワークショップ


 「プレゼント体験を新しくデザインする」というテーマで、4時間でデザイン思考の5つのプロセスをクイック体験している様子です。右は考えたアイデアの試作品(プロトタイプ)を作成した様子です。




アントレプレナーシップ講座(東京都から依頼)

アントレプレナーシップ講座(東京都から依頼)


  起業家を目指す若者に向けて3年間講師を務めました。

<講演タイトル/一部>

 ・シリコンバレーのスタートアップの共通言語「デザイン思考」

 ・シリコンバレー式「最強の商品開発」




長野高専にて先生と学生向けに開催したデザイン思考ワークショップ

長野高専にて先生と学生向けに開催したデザイン思考ワークショップ


 「エンジアリングを学ぶだけでなく、ニーズや課題発見の大切さを子供たちに教えたい」という熱い想いを持った先生からご依頼をいただきました。このワークショップがキッカケとなり、シリコンバレーとデザイン思考に強い関心を持った学生が、「トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム」に見事合格し、シリコンバレーに留学しました。本場のスタンフォード大学のd.schoolを視察したり、地元企業にインターンシップをするなど、事細かに報告してくれました。彼の将来が楽しみです。




価値創造パワーアップ講座(基本編・応用編)テクノ財団や商工会議所など

価値創造パワーアップ講座(基本編・応用編)テクノ財団や商工会議所など

価値創造パワーアップ講座(基本編・応用編)テクノ財団や商工会議所など


 

製造業〜サービス業まで、ワークショップを通して価値づくりを学んでいる様子。

 長野高専の先生からの口コミで、「ものづくり企業にもこれからの時代はニーズや課題発見が重要になる」ということで、この講座が始まりました。コロナ前から4年間続いている人気の講座です。

 この講座を受講した食品メーカーの社員が中心になって進めた新商品開発のプロジェクトが記事で取り上げられていました。




デザイン思考セミナー(依頼者:富山市)

デザイン思考セミナー(依頼者:富山市)


 タイトルは、「イノベーション創出のための「デザイン思考」はじめの一歩」

 私一人しか写っていませんが(笑)、100名近くの方々にお集まりいただきました。




オープンセミナー・企業向けにもワークショップ

オープンセミナー・企業向けワークショップ

オープンセミナー・企業向けワークショップ


 こうしたワークショップの参加者からの紹介で、県庁などの職員研修も行っています。



松川町で高校生主体のアイデアワークショップ 松川町の未来をつくる!(依頼者:松川町役場)

松川町で高校生主体のアイデアワークショップ 松川町の未来をつくる!(依頼者:松川町役場)

松川町で高校生主体のアイデアワークショップ 松川町の未来をつくる!(依頼者:松川町役場)


 学生が中心になって地域課題を解決するためのアイデアワークショップの様子です。

 こちらも公開ワークショップにご参加いただいた方からの紹介でつながったお仕事です。




山梨県でリアルとオンラインのハイブリットの講演会(依頼者:山梨県庁DX推進室)

山梨県でリアルとオンラインのハイブリットの講演会(依頼者:山梨県庁DX推進室)


 タイトルは、「激動の時代を生き抜く! DX時代に必須のマインドセット デザイン思考とは?」です。




長野商工会議所主催:イノベーション創出のためのデザイン思考ワークショップのアンケート




〜デザイン思考概要セミナー 2時間の感想〜


  • 内容、講義とも非常に満足できた。目からウロコであった。
  • デザイン思考セミナー自体、あまり県内で開催がないのでためになりました。
  • もう少し詳しく聞きたかったが、とても良かったです。
  • 「デザイン思考」について具体的な例もあり、わかりやすかったです。
  • 内容が非常におもしろく、わかりやすかったです。2時間では短いかも。
  • 共感から始まり、組み立てられた内容になっており、受講者のニーズにピッタリフィットしていたと思います。
  • 資料が細かく可視化されており明快でした。
  • 思考を一度改めていろいろ仕事に取り組んでみたいと思った。
  • 非常に良かった。
  • ロジカルな考え方と、事例のバランスが良く、理解しやすかったです。
  • とっても分かりやすかった。しゃべる速度など。
  • とても流暢で聞き取りやすかったです。スピードも良かったです。
  • 資料が細かく可視化されており、明快でした。丁寧な講演でした。
  • お話は大変分かりやすかったです。スライドがすぐに切り替わるのでメモをとるのが大変でした。
  • 話が分かりやすく、教え方がうまかったと思います。
  • さまざまな事例説明はためになりました。
  • 分かりやすかったです。もっと学びたいと思いました。
  • 分かりやすかったですが、メモをとるのが間に合わなかった部分があったので、もう少し資料が多ければ良いと思いました。 
  • 難しいことをわかりやすく教えていただきました。まずはおすすめの本や教えていただいたレポートを読んでみたいと思います。 
  • 少しテンポが早かった。もう少しゆっくり解説がほしかった。
  • 聞きやすかった。スライドがページによって細かくて、見えにくいものもありました。(席かな…)




応援メッセージ:スタンフォード大学循環器科主任研究員・医師 池野文昭 様

上野さんとは、今から10年近く前になりますが、まだ、日本において、今のようにデザイン思考が一般的に知られていない頃にデザイン思考のセミナーで同じチームになり一緒にプロジェクトをさせていただいた以来のお付き合いになります。

今回、私の郷里でもあり、アドバイザーを務めさせていただいております浜松医科大学、静岡大学、浜松市、地元浜松の企業によるデザイン思考を用い、将来の浜松を考えるプロジェクトのファシリテーターを上野さんに御願いすることになりました。

産官学のそれぞれの専門性の違うチームを上手く導きまとめ上げていき、素晴らしいアイデアをいくつも出すことができました。デザイン思考の黎明期から一緒に頑張っている同志として今後も応援したいと思っております。

池野文昭 様

スタンフォード大学循環器科主任研究員・医師

・Medical Director/Research Associate,

 Experimental Interventional Laboratory Division of Cardiology,

 Stanford University(https://profiles.stanford.edu/fumiaki-ikeno

・Medventure partners 株式会社 取締役チーフメディカルオフィサーなど




推薦コメント: 柏野 尊徳 様

U-NEXUSの上野さんは、中小企業とその経営者の双方が独自性を発揮できるよう、ボトムアップ式での組織変革を得意とするファシリテーション型のコンサルタントです。

具体的には、コーチングやファシリテーションベースでクライントの考えを整理しながら、豊富なコンサルティング経験とIT知識を土台にして、それぞれの企業に最適なソリューションを一緒になって考えてくれます。

個人的には、相手に寄り添いながら話を進めていくのが上野さんの素晴らしい特徴であると感じており、経営者の独自性や自律性を尊重しながら課題解決を行える心強いパートーナーだと考えています。

「やりたいことがあるけれど、何から手を付けていいかわらからない」といった経営者や後継者の方は、ぜひ一度上野さんに相談されることをおすすめします。

アイリーニ・マネジメント・スクール(付属機関:デザイン思考研究所)代表理事

MIT Venture Forum of Japan メンター

『地頭が劇的に良くなるスタンフォード式超ノート術』著者

柏野尊徳 様




デザイン思考に関する無料相談を実施中

講演、セミナー、ワークショップ、コンサルティングなどお気軽にご相談ください。

株式会社U-NEXUS Founder・CEO

アイリーニ・マネジメントスクール アドバイザー

上野敏良

◆プロフィール

1971年、長野県生まれ。印刷会社を経て、2012年1月、業界経験なし、営業経験なし、コネなし、収入の見込みなしでITベンチャーを創業。今年(2021年1月〜)で10周年を迎える。

創業8ヶ月という異例の速さでApple子会社のFileMaker社(現Claris社)の開発パートナーとなり(最短記録)、1年でGoogleパートナー(長野県初)、1年5ヶ月で米Appleのコンサルティングパートナー(長野県初)となる。

現在は、スタンフォード式のデザイン思考の日本での先駆けであり、普及の立役者であるアイリーニ・マネジメント・スクール兼デザイン思考研究所のアドバイザーも務める。 

<保有資格・認定等> 

・アイリーニ・マネジメント・スクール公認 デザイン思考上級ファシリテーター 

・米国Strategyzer公認 ビジネスモデルキャンバスマスター 

・英国ThinkBuzan公認 マインドマップインストラクター 

・NPO法人アイデア創発推進機構公認 視覚会議ファシリテーター  

・LEGO®SERIOUS PLAY®ファシリテーター

・KPTトレーナー(ふりかえりツール)

<パートナー/社外アドバイザー/外部講師/メンター等>

・米Apple認定コンサルティングパートナー(2013年〜)

・アイリーニ・マネジメント・スクール(東京)アドバイザー(2017年〜)

・長野法人会 IT戦略アドバイザー・担当相談員(2018年〜)

・長野県長野商工会議所 外部講師/IT活用による生産性向上およびデザイン思考(2018年〜)  

・長野県産業振興機構(旧:長野県テクノ財団アルプスハイランド地域センター)外部講師/デザイン経営・デザイン思考担当(2019年〜)

・長野法人会 外部講師/経営塾:変革戦略・DX担当(2020年〜)  

・慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科「システム×デザイン思考プロジェクト・デザイン合宿研修」メンター(2020年、2021年)

・長野経済研究所 外部講師/経営戦略とデザイン思考(2021年〜)